フィギュアスケート、トリノ五輪代表への道
男女ともに熾烈をきわめている、フィギュアスケートのトリノ五輪代表争い。
男子の1枠に高橋大輔と織田信成が挑み、女子の3枠には安藤美姫、恩田美栄、荒川静香、村主章枝、中野友加里が挑んでいる。
さらに女子の代表枠は、浅田真央の特例出場の可否も絡んで、その行方がいっそう混沌としている。
そこで、トリノ五輪の男子1枠、女子3枠について、それぞれの選手の今後の成績による可能性を探ってみたいと思う。
まずはじめに、トリノ五輪の日本代表は、
①昨シーズンの持ち点(最も高いポイントの70%)
②今シーズン出場した国際大会と国内大会の中から成績の良かった2大会のポイント(実質的にはグランプリシリーズ+グランプリファイナルの中から2大会)
③12月23日から行なわれる全日本選手権のポイント
の合計で決められることになっている。
そこで、まず男子の現在までの獲得ポイントをみると、
| 合計点 | 今シーズン加算点 | 持ち点 | ||||
| 高橋 大輔 | 1639 | アメリカ | 600 | 日本 | 500 | 539 |
| 織田 信成 | 1601 | カナダ | 500 | 日本 | 600 | 501 |
現在トップの高橋と、織田の差は38点だが、2人とも16日からのグランプリファイナル進出を決めている。
そして、グランプリファイナルでの獲得ポイントが1位800点、2位750点、3位700点と高く、最下位(6位)でも550点あるため、どちらも今シーズン加算点の低いほう(500点)が差し替えられることになる。
つまり、高橋と織田との差が38点であれば、(獲得ポイントが50点刻みとなっているため)、グランプリファイナルで織田が高橋より一位でも上にいけば、ポイント順位でトップに立つことになる。
そして、トリノ五輪代表選考の最終戦となる日本選手権。
ここでの獲得ポイントは、1位が600点、2位550点、3位500点、4位450点。(以下50点刻み)
しかし、国内選手だけのこの大会で、高橋と織田の順位差が二位以上開くことは、大きなミスでもないかぎり考えられない。
とすれば、グランプリファイナルで高橋が織田を二位(以上)上回ってポイント差を138点(以上)開くか、織田が高橋を三位(以上)上回ってポイント差を112点(以上)開けば、その時点で九分九厘、代表決定ということになるだろう。
次に、女子の現在までの獲得ポイントをみると、
| 合計点 | 今シーズン加算点 | 持ち点 | ||||
| 安藤 美姫 | 1665 | ロシア | 550 | 日本 | 450 | 665 |
| 恩田 美栄 | 1564 | アメリカ | 500 | ロシア | 500 | 564 |
| 荒川 静香 | 1560 | 中国 | 500 | フランス | 500 | 560 |
| 村主 章枝 | 1500 | カナダ | 250 | 日本 | 550 | 700 |
| 中野 友加里 | 1443 | カナダ | 500 | 日本 | 600 | 343 |
| 浅田 真央 | 1651 | 中国 | 550 | フランス | 600 | 501 |
※五輪出場資格のない浅田の数値は参考掲載
トップが安藤、2番手に恩田、3番手が荒川となっている。
しかし、このうち安藤、中野がグランプリファイナルに出場するため、先の男子と同様に、安藤の450点、中野の500点がグランプリファイナルの順位点に差し替えられる。
特に安藤の場合は、グランプリファイナルで最下位(6位)に終わっても、450点が550点に差し替わるため、最低でも100点の上積みとなる。
つまり、グランプリファイナルに出場するだけで、2番手の恩田と201点の差がついてしまう。
安藤にとって、この201点差は大きい。
日本選手権の獲得ポイントも一位ごとに50点刻みとなっているため、2番手に201点差あるということは、順位で四位下回っても、獲得ポイントで1点上回ることになる。
その上、女子の代表枠は3つあるわけで、極端な例をいうなら、安藤がグランプリファイナルで最下位に終わり、さらに日本選手権で6位になっても、獲得ポイントでは上位3番手に残れることになる。
一方の中野は、現在の獲得ポイントが候補5名の中で1443点と最も低いため、グランプリファイナルでは4位以内に入りたいところである。
中野がグランプリファイナルで4位に入れば、500点が650点に振り替わり、合計点1593点で安藤に次ぐ2番手に躍り出る。
そうなれば、日本選手権が3位でも、最終獲得ポイントの上位3番手に残ることができる。
さらに日本スケート連盟によれば、グランプリファイナルで日本人選手が3位以内の成績を残した場合、日本選手権を待たずにトリノ五輪の内定を出す可能性があるとのことなので、安藤、中野にとっては3位以内で即代表というケースもあり得る。
残る3名、恩田、荒川、村主については、今後ポイントを上積みできる機会が日本選手権しか残されていない。
ということは、たとえばグランプリファイナルで、中野が2位で即五輪内定、安藤が4位で1865点となれば、実質的には残る1枠を3人で争うことにもなりかねず、非常に厳しい立場に立たされている。
最後に浅田であるが、現時点では年齢制限のためにトリノ五輪出場の可能性はない。
しかし、浅田がグランプリファイナルで優勝するか、ここ2年間国際大会で負けていないロシアのイリーナ・スルツカヤに肉薄する2位という成績なら、世論の後押しに促される形で、国際スケート連盟が特例を認めるケースも考えられる。
つまり、非常に可能性の低いことだが、グランプリファイナルで浅田が優勝、中野が2位、安藤が4位ということになれば、この時点で、浅田の特例出場を含めて、代表3枠がすべて埋まってしまうケースもある。
| 固定リンク

















コメント