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2005/10/13

サッカー日本代表、東欧遠征の無意味

昨日、行なわれた、日本代表の東ヨーロッパ遠征での2試合目となるウクライナ戦。

結果は、後半45分の疑惑のPKで、0-1の敗戦。

しかしながら、後半8分に、中田浩二が危険な両足スライディングタックルで一発レッドカードで退場して以降は、この遠征の本来の目的である、ヨーロッパ組のパフォーマンスを試すという試合展開がもろくも崩れ、負けないための消極的な選手交代を余儀なくされてしまったのだから、なんとも無意味な試合であった。

さらに言えば、先のラトビア戦そしてウクライナ戦と、ジーコ監督の選手交代には(毎度のことながら)疑問符が多く、「この遠征の目的は何だったの?」「この遠征で何を得たの?」と、問いかけずにはいられない思いである。

先のラトビア戦では、中盤の運動量が極端に落ち、日本のパスが繋がらなくなった後半途中に、大久保嘉人を投入しているが、大久保は中盤からの高速スルーパスを追いかけ、シュートにつなげるプレー、サイドに流れてセンタリングを上げるプレーを得意とするプレーヤーであり、この時間帯の投入では十分に持ち味は生きなかった。

にもかかわらず、ウクライナ戦においても、スターティングでの起用はなく、その上、後半開始と同時にピッチに入ったのは同じフォワードの国内組プレーヤー・鈴木隆行なのだから、この遠征前にジーコ監督が述べていた、大久保に対する期待の言葉は偽りだったのかと思いたくなる。

ジーコ監督とすれば、後半8分の中田浩の退場がなければ、その後、柳沢に代えて大久保を投入するつもりだったのだろうが、それでは後の祭りである。

サッカーに限らずスポーツとは、さらにいえば囲碁や将棋のような勝負とは、力が均衡しているもの同士の戦いの場合、瞬時の出来事によってゲームの流れが代わるものである。

だから先手必勝が必要なのであり、後手に回ったら勝率は大きくダウンする。

にもかかわらずジーコ監督は、後半早々の交代で、自らが期待をかけて招集した大久保よりも、最近の代表でパフォーマンスが上がらず、ずっと代表落ちしていた鈴木を優先した。

それが裏目に出て、中田浩の退場の後、終了間際まで大久保の投入を見送らざるを得なくなった。

一方、ディフェンスの新戦力・箕輪義信については、このウクライナ戦において、非常にモチベーションの高いプレーをしていた。

他の代表常連プレーヤーに臆することなく、ウクライナのフォワード陣に対して、自分ができるプレーを堂々とこなしていた。

しかし、ジーコ監督は、この箕輪のモチベーションとパフォーマンスを、ラトビア戦前の練習では見抜けなかった。

だから、ラトビアが後半16分に193cmの長身フォワード、ガティス・カルニンスを投入したにもかかわらず、高さに強いディフェンスを持ち味とする箕輪を投入できなかったのだろう。

しかし、ラトビア戦の後半31分に、2人のミッドフィールダー(中村俊輔、松井大輔)に代えて、2人のディフェンダー(坪井慶介、三都主アレサンドロ)を投入し、5-3-2の超守備的フォーメーションを採用するのではなく、ハイボール対応のためにセンターバックの1枚を箕輪に代え、相手の中盤を自由にさせないために高原直泰を村井慎二に代えていれば、あれほどディフェンスでドタバタするようなことはなかったはずである。

日本代表にとって、この東欧遠征の意味とは何だったのだろうか。

勝負である以上、たしかに勝つことは大切である。

が、しかし、ノンタイトルのフレンドリーマッチであり、W杯に向けた強化試合であることを考えれば、勝っても負けても、その後につながる可能性と課題を見出すことが最優先である。

にもかかわらず、ジーコ監督は、この2試合で新戦力を試すタイミングを間違えた。

自らの選手交代の判断ミスで、試合の流れを壊してしまった。

そういう意味において、百にひとつでも、この遠征で日本が得たものがあるとすれば、それは“ジーコ監督の選手交代の判断ミス”という課題が見つかったことであろう。

だから、この試合における個々のプレーヤーのパフォーマンスについては、多くを語るには至らないが、それでも三都主と稲本潤一、柳沢敦のプレーには苦言を呈しておきたい。

つねづね述べているとおり、三都主のプレーは軽すぎる。

昨日のウクライナ戦でも、トラップミスやパスミスが目立ち、何度となくファウルで相手にフリーキックを与え、挙句の果てにイエローカードをもらっている。

はっきり言って、こんなパフォーマンスのプレーヤーを、代表の1枠に使うのはもったいない。

稲本もまた、昨日のウクライナ戦では、パスミスやクリアミスが目立っていた。

試合中、雨が降り続き、ピッチがスリッピーであったことも影響していると思うが、代表の1ボランチを任される可能性がある以上、それは理由にならない。

もっと正確性の高いプレーを心がけないと、今の日本代表において彼の居所はなくなるだろう。

柳沢については、前半26分にペナルティエリア内左45度の位置で受けた中村のパスを、シュートにつなげなかった点がいただけない。

彼はなぜ、あそこで切り返すプレーをしたのか。実はその2分後に、ウクライナにこれと対比するプレーがあった。

前半28分に、ウクライナの右サイドからのFKが、ゴール前の競り合いで左にこぼれたところを、セルゲイ・シシュチェンコが振り向きざまにシュートを放った。

このときのシシュチェンコの位置は、先の柳沢の位置よりもさらに角度がなかった。にもかかわらず、シシュチェンコは果敢にシュートを狙っていった。

さらに言えば、シシュチェンコはフォワードプレーヤーではなく、ミッドフィールダーである。

つまり、ミッドフィールダーであろうと、ディフェンダーであろうと、ペナルティエリア内に入ったら、とにかくシュートを狙う。

世界で戦うということは、このような積極性が必要なのであり、ましてやフォワードプレーヤーにその気持ちがなければ、W杯での日本のゴールなど、とうてい期待できない。

最後に、後半45分の箕輪のプレーは、決してPKを取られるようなものではなかったから、この試合は0-0のドローとの見方もあると思うが、ボクはそうは思わない。

なぜなら、前半41分にウクライナのフォワード、アレクシー・ベリクがフリーでシュートを放ち、それをゴール上にふかすプレーがあった。

しかし、本来のウクライナなら、この位置にアンドレー・シェフチェンコがおり、彼なら難なく決めていたはずであり、後半45分の疑惑のPKがなかったとしても、日本は0-1で負けていたと思っている。

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コメント

ジーコに関して僕も全く同じ思いです。

この東欧遠征で何がしたかったのか全く見えてこないです。大久保に期待しているという言葉が嘘に聞こえてなりません。箕輪も投入されましたが、予定外な気がします。

勿論収穫もあったと思います。松井の使える目途がたった事です。ウクライナ戦はいまいちでしたが、W杯本戦のピッチに立てる実力は十分あります。

そして、ジーコが三都主の使えなさに気づいてくれれば、それが今回一番の収穫になると思います。

投稿: y | 2005/10/13 22:44

TB&コメントありがとうございます。
中田浩二については、確かにいいプレーをしていたかもしれませんが、2試合続けて決定的なミスというところにひっかかっています。代表に定着できるかどうかという彼にとっては本番に等しい意味のある試合でのミス。これってクセになるような気がするのです。そこであえてあのような書き方をしました。
柳沢、稲本については全く同感。
ジーコの采配は、やはり納得できません。大久保ももっと見たかったですよね!

投稿: TOPPO | 2005/10/14 09:51

ほんとうにお久しぶりでございます。
また、TB コメント 有難うございます。

全くをもって、
残念な遠征となってしまいました。
決定力不足・・・ですよね。
それに、なんだか日本のサッカーでないものを
見ているような気になってきました。

また、お邪魔します。

投稿: CUPIM | 2005/10/14 11:51

コメント、TBさんくすぅ!
シェフチェンコも見たかったなぁ。
大久保もほんの少しだけだったので・・・残念・・・。

コートジボアール戦、楽しみにしましょう!
また遊びに来ますね!
ランキングもポチッ!と

投稿: ふぃぼなっち | 2005/10/14 21:41

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