オランダで覚醒するか、平山相太
20日に行なわれたオランダ・エールディビジ、ADOデンハーグvsヘラクレスの一戦で、平山相太が衝撃のデビューを果たした。
後半30分、0-1で負けていたヘラクレスのフォーメーションが、それまでの4-3-3(1トップ2シャドー)から、3-3-4(2トップ2ウイング1シャドー)に変更されると同時にピッチに投入された平山は、なんとその2分後に、いとも簡単に自慢のヘディングで同点ゴールを決めてしまった。
さらに、その7分後には、自身の高さを見せつけるかのように、今度は相手ディフェンスとの競り合いを制して、勝ち越しとなる2点目のヘディングゴールをゲット。
たった15分間の仕事で、敗色濃厚のヘラクレスを勝利に導いたプレーは、彼のゴールパフォーマンスの高さと、エールディビジへの適応性を十分に証明するものだった。
と同時に、ヘラクレスサポーターばかりでなく、サッカーを愛するすべてのオランダ人に、フェイエノールトの“オノ”に次ぐ、第2の日本人“ヒラヤマ”を強く印象づけたことだろう。(現地レポートについては、スポナビの中田徹氏の記事、「平山、2得点デビューの衝撃=オランダ」を参照してほしい)
ところでこの平山の活躍が、来年のドイツW杯に向けた日本代表にとっても、朗報であることは間違いない。
現在の日本代表のフォワード候補といえば、海外組の高原直泰、柳沢敦、大久保嘉人、国内組の大黒将志、田中達也、玉田圭司、巻誠一郎、鈴木隆行、久保竜彦らの名前が挙がっている。
その彼らを、ボクなりにタイプ別に分けてみると、
◆ゴール前のスペースに飛び込むストライカータイプ
高原 / 大久保 / 大黒 / 田中達
◆ゴール前で高さを生かすポストプレーヤータイプ
巻 / 久保
◆サイドの起点から守備までこなすオールラウンダータイプ
柳沢 / 玉田 / 鈴木
となるのではないかと思っている。
そしてW杯メンバーが23人であれば、ポジション別の振り分けは、GK=3、DF=8、MF=7、FW=5が妥当であろう。
ならばフォワード5名の選出は、ストライカータイプ2~3人、ポストプレーヤータイプ1~2人、オールラウンダータイプ1人が考えられる。
しかし今の日本代表の中で、最も人材薄なのがポストプレーヤーである。
W杯アジア1次予選で復活した久保は腰の状態が万全でなく、東アジア選手権で初代表となった巻も、欧州、南米の強豪相手に通用するかは未知数である。
一方で、これからの10ヶ月間、平山はエールディビジというヨーロッパの強豪リーグの中で、確実にもまれることになる。
その間には大きな壁もあるだろうが、それを乗り越えれば、まだ20歳の若武者が、さらに優れたプレーヤーに成長することは間違いない。
彼がオランダで覚醒したとき、ドイツW杯での日本代表の攻撃陣は、より以上に強力になることだろう。
ところで、10月に行なわれるラトビア、ウクライナとの欧州テストマッチだが、現代表フォーワードの大黒、田中達、玉田、巻が、オールスターサッカーの8月18日現在の途中集計で、揃ってファン投票上位に選出されている。
もしも彼らが、このままファン投票でオールスターに選ばれて、欧州遠征に参加できなかったとき、ヨーロッパ組の高原、柳沢、大久保とともに、平山を呼んでみてはどうだろうか。
やや時期尚早な気もするが、彼を一度、代表に呼んでおくことで、あえて来年のドイツW杯を意識させることも必要ではないかと思っている。
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